葬儀 相続 遺産分割

冠婚葬祭を一度も仕切ったことの無い私がいきなり喪主に! NO6

冠婚葬祭を一度も仕切ったことの無い私がいきなり喪主に!

大学を卒業して社会人になってから東京へ出た私は、これまで28年間親戚付き合いもほとんどなく、式らしい式にも出席してこともほとんどないので、取り仕切る側に回ったことも勿論なかった。
今回の父の死がきっかけで長い間ご無沙汰していた親戚一同と対面することに恥ずかしさとうしろめたさのようなものがあった。・・・・

勿論それは、自分勝手な言い訳をすれば、歴然とした理由があったのだが、それは後々説明する。今はしたくない!

1月5日、母に呼ばれてすぐ帰郷した私は、父の死に顔を始めてみた。いつかは自分にもこんな日が来るのだろうと漠然と思っていた日がついに来た。人間は皆、生まれた時から人生のストップウォッチがゼロの方向へ押されているはずなのに10代、20代の頃は人生で一番いい時期である事か皆忘れてしまっている。・・・・が、父が死んだその瞬間、次は母だ! その次は自分だ!とストップウォッチが進み続けていることを再認識するのだろう。

死んで冷たくなった父がベットで寝ている横で、その晩は母と私と3人で布団を寄せて、何十年ぶりに寝た。本当に私が幼稚園とかそれぶりくらいだ。遺体の寝巻には腐敗防止の保冷剤が既に入っていたので、1月5日の寒い日だったがあまり暖かめの暖房を入れることができなかった。寒さと切なさで何度か目が覚めた。

母はまず私に電話をくれた後、訪問介護医、ヘルパーさん、今回の件でお世話になっている父の弟(叔父さん)の順で電話していた。・・・・訪問医の先生には死亡診断をしていただいた。
そのあと、叔父さんに促されて式場(TEAR)に電話した。

父が生前、TEARに行って母と一枚ずつ会員証のようなものを作っていたのだ。期間によって、値段が違うが1枚¥5,000~¥10,000ぐらいで、お葬式などの時カードを作っておくと割引になるというものだった。

関東だと「くらしの友」とかが有名だけど、こちらの「TEARさん」も東証1部上場のしっかりした会社のようだ。私が帰る前にTEARさんが訪問されて翌朝からの段取りが説明されたそうだ。

翌朝9:00に叔父さん夫婦がみえた。28年間音沙汰無しに、今回の父の面倒をお願いしていた叔父さん夫婦に私は泣いて謝罪した。2人は優しく受け入れてくれた。

10:00、TEARの方が2人みえた。TEAR手配のお坊さんが12時にこられて、そのあと13時に遺体を車で5分のTEARの会館へ運び出す段取りとなった。
もうすでに、この時点でざっくりとした式全体にかかる費用の見積もりが話し合われた。
パンフレットがあって、ある程度最低限のスタンダードプランは40万円弱ぐらいだったと認識している。これに対して、死者への思い入れ、当家の場合は、家族葬(本当に身内だけで行って費用をあまり掛けない)で行うことが亡き父の願いでもあったのだが、お湯かん(死者に白装束を着せて簡易お風呂に入れて洗ってあげる)や棺桶に掛ける布の質、花の数、弁当の質、数・・・
トータルで90万円程(僧侶へのお布施は別)になった。あとで関東と東海でそれぞれ何人かに聞き比べたら、関東だとこれでも高いという人がいた一方で、東海地方では300万ぐらい掛かったという人の話も聞いた。父は、自分の入院費、墓の費用、葬式費用等そのほとんどを用意していってくれた。・・・・